食料品や衣類、雑貨、住宅建材など、産地や工場から一般消費者や企業のもとに物が運ばれる流れを「物流」といいます。
日本の荷物の約9割をトラックが運び、ビジネスや暮らしを支えています。
非常時にはトラック運送業界が国や自治体と連携し、緊急輸送や救援輸送を行っています。
けれども…
2024年からの働き方改革関連法施行により、このまま対策を取らなければ、
2030年には営業用トラックの輸送能力が34.1%も不足する可能性があると試算されています。
※出典:経済産業省「持続可能な物流の実現に向けた検討会 最終とりまとめ報告書」(令和5年)
輸送力が不足すると…
このような未来が待っているかも
トラックの種類や働き方もさまざま
ライフスタイルに合わせて働くことができます
小型トラックドライバー
準中型自動車免許
(車両総重量7.5トン未満・最大積載量4.5トン未満)
中型トラックドライバー
中型自動車免許
(車両総重量11トン未満・最大積載量6.5トン未満)
大型トラックドライバー
大型自動車免許
(車両総重量11トン以上・最大積載量6.5トン以上)
中・長距離輸送
高速道路等を利用し、地域をまたいで荷物を輸送します。
地場配送・ルート配送
主に日帰り可能な近場への配送が多く、生活に密着した場所で活躍します。
宅配配送
集配所から個人宅や企業へ荷物を届けます。
先輩トラックドライバーの1日の流れをご紹介します。
交通事故は大丈夫ですか?
安全機器の導入や取組みで安全性は高まっています。
車両の安全性能の向上や、ドライブレコーダーなどの機器を搭載することで、2022年の事業用トラックの事故件数は14,383件、2017年の17,986件と比べて約20%も減少しています。
※出典:(公財)交通事故総合分析センター「事業用自動車の交通事故統計」
やりがいや魅力はどんなところですか?
トラックドライバーは人々の生活を支えています。
国内で運ばれる貨物の多くをトラックが輸送しています。
運転が好き、車が好きな方にはトラックドライバーという職業をぜひ知ってもらいたいです。
基本的に単独で勤務する時間が長いため、黙々と働くことが好き、1人の時間が苦ではない方にもおすすめです。
業務内容は会社により異なりますが、近距離や宅配配送ドライバーであれば子育て等と両立しやすく、長距離ドライバーは全国さまざまな地域へ行くことができる点が魅力です。
現役ドライバーからは、お客様からの「ありがとう」や「ご苦労さま」と声をかけてもらえることがやりがいにつながっているとの声が寄せられています。
休息や休日はありますか?
運送業界はトラックドライバーの「働き方改革」を進めています。
トラックドライバーの拘束時間は1日13時間が原則とされ、休日とは別に休息期間は1日9時間以上設けることが必要など、過労運転を防止するための法制度が整備されています。多くの運送事業者は法令を守るために業務の見直しや荷主等に相談するなど取り組んでいます。
緑ナンバーと白ナンバーの違いは?
緑ナンバーは対価をもらって運ぶ「運送のプロ」です。
緑ナンバーはお客様の荷物を有償で運ぶ「営業用トラック」、白ナンバーは自社の荷物を自社の車で運ぶ「自家用トラック」です。
Message
当たり前の日常を守る仕事
一般社団法人香川県トラック協会 会長
瀬戸内陸運株式会社 代表取締役
楠木 寿嗣
一般社団法人香川県トラック協会 会長
瀬戸内陸運株式会社 代表取締役
楠木 寿嗣
トラックドライバーは、みなさんの「当たり前の日常」を守っている大切な仕事です。生活に欠かせない食料品や工場で使用する大型機械など、運んでいる荷物の種類は数え切れません。届ける先も県内から全国各地とさまざまです。
現役ドライバーからは、お客様からの「ありがとう」、「ご苦労さま」が仕事のやりがいにつながっているとの声が寄せられています。
ぜひ、トラックドライバーという仕事を知ってください。